言葉を教えるために始めました
きっかけは、子どもに言葉を教えることでした。
絵本で「かぼちゃ」と言っても、それが何なのかは伝わりません。台所で切る前のかぼちゃを見せても、丸くて硬い緑のかたまりでしかない。だったら、花が咲いて、実がふくらんで、それが台所に来るまでを全部見せたらどうかと思いました。
つる。はっぱ。おはな。みどり。おおきい。育てている間に覚えた言葉は、思っていたより多くありました。
それから、息子が触って、皮膚がかぶれてしまうとこや万一誤って口に入れることがあると大変だと思い農薬は使わないと決めました。虫に食われた穴のあいた葉っぱも、そのままにしてあります。
種はスーパーのかぼちゃから
買ってきたのは、普通の西洋かぼちゃです。夕飯に使ったときのわたの中から種を取り出して、洗って乾かしておきました。
植えたのはプランターです。土はホームセンターで売っている野菜用の培養土。袋を開けてそのまま入れるだけのものです。
つるは、プランターの外まで伸びていきました。今できている実も、プランターではなく地面の上に転がっています。
一年目、失敗
芽は出ました。葉も茂りました。花も咲きました。
それなのに実がつきません。小さな膨らみがついたと思っても、黄色くなって落ちてしまう。何が悪いのか分からないまま夏が終わりました。
後で知ったのですが、かぼちゃには雄の花と雌の花があります。雌花の付け根には、あらかじめ小さな丸い膨らみがついていて、これが後の実になります。ここに雄花の花粉が届かないと、膨らみは育たずに落ちます。また、ほとんどが雄の花で、雌の花が咲いたか咲かなかったかもわかりません。雄の花と雌の花の判断もできないところからのスタートでした。
人工授粉という作業が必要だということを、一年目のわたしは知りませんでした。
二年目、別の失敗
今度は肥料をしっかりやりました。よく育つだろうと思ったからです。
結果は、つるばかりが伸びました。葉が大きく茂って、どんどん広がっていくのに、花がほとんど咲かない。調べてみると、つるぼけというそうです。栄養が多すぎると、植物は実を作ることより体を大きくすることにお金を使ってしまう。そういう状態でした。
一年目は栄養が足りなかったのではなく、授粉の問題だった。それなのに肥料を増やして、別の失敗をしたことになります。
三年目
今年はネットで調べてから始めました。
朝のうちに雄花を摘んで、花びらをむいて、雌花の真ん中にこすりつける。ただそれだけの作業です。花が開いているのは午前中の短い時間だけなので、忘れないうちにやります。雄花が大半で雌花が4つ咲きましたが、4つともに人工授粉をやりました。
肥料は控えめにしました。
そして、ひとつだけ実がつきました。
三年やって、ひとつです。効率でいえばひどいものですが、子どもは夕方帰るとこれを見に行きます。前より大きくなったかどうかを確認するのが日課になりました。
うどんこ病とのつきあい方
毎年、必ず出ます。
葉の表面が、白い粉をまぶしたようになる病気です。放っておくと広がって、葉が光を使えなくなり、株が弱ります。
農薬は使わないと決めているので、やっていることはひとつだけです。白くなった葉を見つけたら、その葉ごと取ってしまう。 迷ったら取る。切り取った葉は株の近くに置かず、片付けます。
これで完全に防げているわけではありません。毎年出るし、毎年取っています。ただ、三年とも株が枯れるところまではいっていません。全部を守ろうとせず、悪くなったところを早めに手放す。うちの場合はそれで足りています。これは企業経営に似ていると思います。
農薬を使えば予防ができます。しかし、使えない事情が存在する場合、事後の策を何か取ろうとします。
そして今回行った策は、影響の拡大を抑えるために、痛みを伴う外科処置をするということです。
まだ収穫していません
へたがまだ青いので、もう少し先です。
一般に、西洋かぼちゃは受粉から四十日ほどで収穫時期になると言われます。見分け方としては、実の付け根のへたの部分が茶色く硬くなって、コルクのようにひび割れてくるのが目安だそうです。写真のとおり、うちのはまだ緑のままです。
毎朝ここを見て、まだだな、と言っています。子どもも真似して同じことを言います。
収穫した後は、二週間ほど置いてから食べると甘くなるという話も聞きました。だとすると、食べるのはずいぶん先になります。
次の更新は、たぶん切ったとき
このブログは、不定期に更新しています。
次に書くのは、このかぼちゃを切ったときになるはずです。
ひとつ気になっていることがあります。スーパーで売られているかぼちゃの多くは掛け合わせて作られた品種で、その種から育てると、親と同じ味になるとは限らないそうです。つまり、切ってみるまで中身は分かりません。
おいしければ、おいしかったと書きます。だめだったら、だめだったと書きます。
子どもには、どちらでも食べさせてみるつもりです。


0 件のコメント:
コメントを投稿