佐々木晴明 税理士事務所

2016年10月14日金曜日

行方不明のお金をなくせば必ずお金は残る!!店舗(飲食店・美容院・セレクトショップ)経営でお金がないといわないために・・・。

埼玉県と東京北部(池袋近辺)で起業したい方の参謀役・税理士の佐々木です。
今回はよくある事例と解決法を記載してみました。

よくある失敗

出入りの業者への支払いに必要だったので、レジのお金を使って支払ってしまった。
「あるある・・・・」
こんなふうに考えた人もいらっしゃるのではないでしょうか?
でもこれがお金が無くなる負のスパイラルへの入り口です。


現金がなくなる原因!

預金を通過しないお金は基本的に、何に使ったかわからなくなる可能性が高いです。
店舗のお金と個人のお金がごちゃごちゃになっている例も多く、現金商売をしているとお金がなくなって、経営が行き詰る原因になります。
原因が自身でわからないまま経営している店長さんも実は多いです。そして、個人資金をドンドン注入していき、儲かっているはずなのに・・・・。月末の支払いが厳しいということになります。

ではどうやって経営が行き詰らないようにすればいいのでしょうか?


お金の流れを交通整理しよう!

レジのお金(入金)と支払のお金(出金)のお金を完全に分けてしまうことでこの問題は解決します。
大原則は、
レジのお金に絶対に手を付けない!




具体的には(入金編)


レジの金額は〆た後に、1円単位まで入金する(銀行に預けてしまう)

銀行の夜間金庫でも構いませんが今回は便利なサービスをご紹介します。
セブンイレブンならどこにでもあるのではないでしょうか?
セブン銀行には入金サービスがあります。
一日の終わりにセブンイレブンに寄って、1円まできっちり入金してしまうというのはいかがでしょうか?

例 セブン銀行 入金サービス



具体的には(出金編)

支払は別の財布を必ず用意する。(小口の支払いはこの財布から)
できるだけ業者への支払いは小銭を出さないように銀行振り込みにする。



例えば、酒屋への支払いは銀行口座から振込にします。
別手段として、クレジット決済あるいは、デビットカードで購入するという手段もあります。

毎週定額を財布に補充して、何にいくら使ったか使い道を明らかにします。
*少額であれば従業員にお願いして記録・管理してもらいましょう。


応用編(いくら必要か身体で覚えよう。)

今月いくら必要か、来月いくら必要か理解するために、支払専用口座を作成します。できるだけネットバンキングにすることで、時間を選ばずに振込できるようになります。
初心者の方は、まずこの方法にすることでいくら支払に必要か金額を体で覚えさせてください。


月額料金無料として、楽天銀行・ジャパンネット銀行・住信SBIネット銀行が鉄板ですが、融資など将来を考えるとお近くの信金系・地方銀行系という選択肢もアリです。


応用編2(レジを〆たときの行方不明のお金をなくす。)





毎日、売上とレジ金を確認するのは、責任者の基本です。きっと皆さん修行時代に身体で覚えていると思います。これが結構時間と労力がかかります。人によって間違えているケースもあり、精度がバラバラであったりします。

また、悪い従業員がいると売上をごまかしてお金を懐に入れてしまうリスクも生じます。

これを防ぐために、

クラウドサービスを利用し、注文データと入金データで食い違いがでたらすぐにわかるような仕組みを作り、スキをつくらないようにします。こうすることで事前に従業員をけん制することでリスクを減らします。

例 スマレジ

副次的な効果として、責任者がレジの〆に係る時間が減るため早く帰宅できるようになります。
店長であれば、家族と過ごす時間が増えます。従業員であれば、残業が減ることで人件費の削減と離職率の低減の効果が見込みます。

応用編3(経営データを連動、統合する仕組みを作る。)


さらにクラウド会計ソフトを導入することでお金の流れと経営データを完全に連動させPDCAサイクルを回して、経営をさらに安定させます。




おススメの会計ソフトを3つ紹介します。

例 MFクラウド会計 ◎

例 Freee  ◎

例 弥生会計+スマート取込  △
https://www.yayoi-kk.co.jp/



◎現状 できます。
△現状 できないことが多いです。(2016年10月現在)これからに期待です。


ご自身でできるところから進めてみませんか?


以上
クラウド会計に強い税理士事務所 佐々木晴明税理士事務所でした!!