こんにちは、最近もずっと更新サボりぎみでした。
川越市で税理士事務所を経営しています。佐々木です。
漫画家さんの税務調査について、佐々木事務所にも問い合わせがたまにあります。
今回は、「薬屋のひとりごと」という有名アニメの作画担当「猫くらげ」さんの脱税事件についてコメント致します。
佐々木はこの作品を知らないのですが、過去10年くらい前でしょうか?NHKでアニメ化までしたまおゆう・ログホライゾンの原作者「橙乃ままれ」さんも東京国税局に脱税容疑で告発されたことを思い出しました。
さて福岡国税局 という いわば、地方の大きな管轄の税務署で事件がおきました。通常は、地方の所轄の小さな税務署が担当するのですが、今回は税務署を束ねる国税局という組織まで案件がいったということが大型の脱税事件だと思います。
また通常、在宅起訴されるということは裁判所に刑事罰が付くかどうか訴えがいくということ、「つまり前科が付くかどうか分かれ目まできてしまった」というのも大きいです。
通常調査を担当する税理士の立場からいうと、起訴までいくのは異例です。通常は重加算税が付くかつかないかというくらいです。
今回の事件は、在宅起訴されているということは、無申告だけでなく、重加算税がかかっているということは悪意があって、ごまかした(法律用語でいうところの仮装・隠ぺい行為)が認定されたということです。
さらにいうと在宅とはいえ起訴されるということは、逃げる恐れが少ないため、裁判まで留置場に入らなくてもいいよということです。
ぱっとニュースをみていると気が付かないことが税理士だと気が付くこともたまにあります。
予断ですが、どうも一握りですが成功したクリエイター(マンガ家・イラストレーター・写真家)の方は、税に対してとんちゃくしていなさすぎる気がします。上手に税金に付き合っていくということも技術を磨くこと・売れるようになるのと同様に大切にしてほしいと思います。